(2012/02/15)以下の問題は、「さくらにWeb+Google AppsにMailの場合は「このドメイン宛のメールは別のサーバで受信する」にチェックすべし!」で解決です。
Google appsを利用して、独自ドメインのメールをGmailで受けるなんてのは、今さらの話題ですが、さくらインターネットのサーバと併用しようとすると、これが実にやっかいなようです。
たとえば、hogehoge.com というドメインの Web を hegehoge.sakura.ne.jp で運用し、foo@hogehoge.com を Gmail で受けるよう設定した場合、次の問題が発生します。
- さくら内のフォームのメール送信先を foo@hogehoge.com にした場合、foo@hogehoge.sakura.ne.jp に届く
- さくらの契約が共用サーバの場合、同じサーバ内からの foo@hogehoge.com 宛てメールは、同じく foo@hogehoge.sakura.ne.jp に届く
2つ目の問題は、試したところ、同じさくらでも他のサーバであれば問題がないようですので、結局、ひとつの共用サーバ内では、名前解決を外へ引きにいかないで、そのサーバ内で解決してしまうということなのでしょう。
で、まず、1つ目の問題は、フォームの送信先を外へ引きにいくアドレスにすれば解決するわけで、とてもいい方法を次のサイトに発見! Google Apps に ドメインエイリアスとしてサブドメインを作り、そこへメールを飛ばすというもの。これですと、転送などしなくても、メインドメインでメールが管理できます。
Value DomainとGoogle Appsでフォーム経由のメールを受信 – Heartfield
Google Apps にサブドメインを作る
- ドメイン管理にログイン→ドメインの設定→ドメイン名→ドメインやドメインエイリアスを追加
- ドメインエイリアスを追加にチェック、フルドメインsub.hogehoge.com を入れ、所有権の確認をクリック
なぜか、私の場合、画面が真っ白! でも、ドメインの設定→ドメイン名に戻ると、すでに「エイリアスが確認されました」と出ているので、まあいいかと次に進むことに。メインの google-site-verification がさくらのDNSに置きっぱなしになっているからかもしれないです。
サブドメインのMXレコードをさくらのDNSに設定
エントリ名 | タイプ | 値 |
google(google-site-verificationの文字列).sub | CNAME | google.com. |
sub | MX | 10 aspmx.l.google.com. |
sub | MX | 20 ALT1.ASPMX.L.GOOGLE.COM. |
sub | MX | 20 ALT2.ASPMX.L.GOOGLE.COM. |
sub | MX | 30 ASPMX2.GOOGLEMAIL.COM. |
sub | MX | 30 ASPMX3.GOOGLEMAIL.COM. |
sub | MX | 30 ASPMX4.GOOGLEMAIL.COM. |
sub | MX | 30 ASPMX5.GOOGLEMAIL.COM. |
sub | TXT | v=spf1 include:_spf.google.com ~all |
Google Apps で設定完了
- ドメインの設定→ドメイン名→サブドメインのMXレコードの設定をクリック
- 指定された手順を完了しましたをクリック
- sub.hogehoge.com にhogehoge.comのドメインエイリアスと表示されればOK
これで、サブドメインあての foo@sub.hogehoge.com も foo@hogehoge.com で管理できます。というか、メインあてもサブあても区別されません。
次に2つ目の同じサーバ内の他のドメインからのメールの問題。
これは、可能性が少なくても対処しておかなくてはいけないのですが、なかなかいい情報がありません。
で、結局、さくらのサーバ内に同じアカウント foo@hogehoge.sakura.ne.jp を作り、サブドメイン sub.hogehoge.com あての転送専用アカウントとします。せいぜい数アカウント程度のドメインであればこれで何とかいけるのではと思います。
ということで、どうでしょう? うまくいきますか、どうか…。