Joomla 3.9 は何が変わったのか?
Joomla 3.x シリーズの10番目のマイナーリリース 3.9 が公開されていますので、まもなく公開されるであろうメジャーバージョンアップ Joomla 4 を前にして何が変わったのかインストールして試してみました。
The Privacy Tool Suite と名付けられており、GDPR(EU一般データ保護規則)への対応が第一の理由のようです。GDPR というのは、EU が定める個人データの保護のための新しい規則のようで、2018年5月25日から適用されているとのことです。EU との取引がなければ(今のところ?)気にしなくてもいいのかも知れません。ただ、250以上の改善がなされているとありますので、バージョンアップしておいたほうがよさそうです。
01個人データ収集の同意を得るためのコンポーネント
難しいですね。GDPR を理解していませんので、以下、画像で機能を示すのみです。
管理ページのユーザメニューに「プライバシー」と「ユーザアクションログ」の項目が追加されています。GDPR では、個人データを収集するためにはユーザの許可が必要となり、この同意を簡単に得るためのプラグインが提供されています。
02「プライバシーに関する同意」プラグイン
この機能を有効にするには、プラグイン「システム – プライバシーに関する同意」を有効にする必要があります。
プライバシーポリシーが設定できるようになっています。
- 定期チェック:Joomlaが期限切れをチェックする頻度(日)
- 有効期限:プライバシーの同意の有効期限
- リマインド:これは何でしょう? 通知する?
03ユーザに同意の確認をする
この機能を有効にしておきますと、まだ同意していないユーザがログインした時に「ユーザプロファイルの編集」に誘導し、同意するかどうかの確認を求めます。
同意しますと、ユーザメニュー -> プライバシー -> 同意 に記録されます。
また、「ユーザアクションログ」にログが残されます。
04ユーザからの情報リクエスト
ユーザからのアクションとして、(おそらく)ユーザが収集した個人データをリクエストできるように、リクエストの作成メニューが用意されています。ユーザメニューにこの項目を追加すればいいのだと思います。まだ試していません。
EU との取引があるサイトには必須の機能なんでしょう。もう少し試してみようと思いますが、なかなか難しいですね。