Linux ディストリビューション巡りの様相になってきました。苦労して入れた openSUSE ですが、もうひとつ馴染めず、まずは KDE に慣れてから再度挑戦するということで、一度は入れてみたものの大して触ることなく消してしまった Kubuntu を再度インストールしてみました。
01Kubuntu のインストール
インストール自体は特にどうということなく進みます。
言語の選択で日本語を選べばインストールも日本語で進みます。あとは特に迷うことなく進めばわずか10分もかからず Kubuntu がインストールされます。
openSUSE のインストールにはかなり時間がかかったんですが、Ubuntu 系は早いですね。何が違うんでしょう。これも openSUSE を理解してからですね。
KDE はデフォルトでタスクバー(KDE ではパネルと呼ぶらしい…)が下に来るようです。ほぼ Windows と同じ配置です。
Ubuntu と同じように自分用カスタマイズを施していきます。
02Kubuntu の自分用カスタマイズ
Ubuntu に施しているカスタマイズと同じことを Kubuntu でもやります。
ユーザーディレクトリを英語に戻す
まずはホーム内ディレクトリの英語化です。
$ LANG=C xdg-user-dirs-update --force
これでホームディレクトリ内のユーザーディレクトリが英語名に変わります。
ただし、なぜかはわかりませんが、日本語ディレクトリも残ったままですので手作業で削除する必要があります。何か他の方法があるかもしれませんが、これくらいなら調べるよりやったほうが早いです。
ところで Gnome の Ubuntu では LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
としてきましたが、Kubuntu には xdg-user-dirs-gtk-update
が入っていませんので上のようにします。試していませんが xdg-user-dirs-gtk
をインストールすれば LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
でもいけるのかも知れません。
Dolphin のパネルの場所エントリを変更
Kubuntu のデフォルトのファイルマネージャーは Dolphin です。
パネルのデスクトップ(だけではなくすべて…)をクリックしても「存在しない」となります。プロパティを見てみますと、
「場所」が日本語のままです。ユーザーディレクトリを英語に変えても Dolphin は英語には変わらないということのようです。それぞれ「場所」のディレクトリ名を英語に書き換えます。
ラベルも書き換えようとしましたが、これは書き換えられなく、「設定 > 言語を設定」で変更するようです。ただし、ここで言語を変更しますとすべての表示がその言語になります。
なお、KDE も Dolphin も使い始めたばかりですので他の方法があるのかもしれません。
CapsLock を Ctrl に変更
この変更はもう定番作業です。
/etc/default/keyboard
ファイルに XKBOPTIONS="ctrl:nocaps"
を追加して保存し、システムを再起動すれば変更されます。
KDE は設定項目が豊富に用意されているようですので、なにか GUI で変更する方法があるのかもしれません。
03日本語入力 Fcitx5-mozc のインストール
Kubuntu はデフォルトでは日本語入力ができないんですね。
IME が入っていません。fcitx5-mozc をインストールします。
$ sudo apt install fcitx5-mozc
右下の「入力メソッドを追加」をクリックしますと mozc が現れますので選んで追加します。
日本語入力が可能になりました。
IME のオンオフを mozc で管理する
この作業は個人の設定によることなんですが、私の場合、IME のオンオフを mozc のキー設定で無変換キーに割り振っています。そうしますと指をホームポジションに置いたまま左親指で IME のオンオフしながら文章を入力できます。Ubuntu の ibus-mozc ではそれで問題なかったのですが、fcitx5-mozc では、一旦 ctrl+スペースや半角/全角キーで立ち上げないと無変換キーでのオンオフができません。
入力メソッドの設定画面のグローバルオプションで入力メソッドの切り替えに無変換キーを割り当てることもやってみましたが、この場合は常にこの設定が優先され、たとえば文字入力中などで無変換キーに割り当てているコマンドがすべて無視されて mozc がオフになってしまいます。
ということですので、やむを得ずしばらく ctrl+スペースや半角/全角キーなどでやったり、他に IME のオンオフを割り振るいいキーはないかと考えたのですが、指の動きが染み付いてしまっていますのでうまく行かず、やはり ibus-mozc にするかと考えていたんですが、ふと次の方法を思いつきました。
システム起動時から IME を立ち上げておけばいいのではないかということです。
「入力メソッドオフ」の「キーボード-日本語」を削除する
「入力メソッドオフ」の「キーボード-日本語」の右端の「−」をクリックして削除します。
mozc だけになりました。
入力メソッドの初期モードを直接入力にする
mozc の右端から3番めの設定アイコンをクリックします。
「初期モード」を「直接入力」にします。
これでなにかアプリを立ち上げますと mozc が起動した状態で直接入力になり、「無変換」キー(私の場合…)をクリックしますと「あ」と「A」が切り替わることになります。
これで Kubuntu でもストレスなく文字入力ができるようになりましたのでしばらくこうしたブログなどを書いてみて使えそうか判断しようと思います。