前記事で Ubuntu 25.10 を入れたところ、Chrome の日本語入力中の変換文節が反転表示されずにアンダーラインのみという現象に遭遇しました。現在は一部解消しています。
01変換中文節がハイライトしない現象
まず、この現象が出る環境です。
- Ubuntu 25.10
- Wayland
- fcitx5-mozc
- Chrome 141.0.7390.122
Chrome のアドレスバーに「変換中文字列が反転しない」と入力し変換キーを押します。


一文節に見えますが、実際は「変換」「中」「文字列が」「反転しない」と文節が切られており、上の画像は文節「変換」が選択された状態です。次文節と全く変わりません。
同じ文章をテキストエディタと Firefox で試してみます。

テキストエディタではこうなります。

Firefox ではこうなります。
この現象は Ubuntu 24.04 lts でも同じです。24.04 では Xorg も選択できますので変更しますとこの現象は起きません。Wayland 特有のものということになります。
Ubuntu 25.10 のディスプレイサーバーは Wayland 一択です。
で、原因を特定するために chrome://flags の Wayland 関係の設定を変更したり、fcitx5 の設定を見たりしてみたんですが解消できませんでした。
02Preedit Highlight For Japanese IME で一部解消
GNOME Shell Extension の「Preedit Highlight For Japanese IME」を入れますと一部解消します。
gnome-shell-extension-manager のインストールについては下の記事をご覧ください。

Preedit Highlight For Japanese IME が入りました。これで同じようにアドレスバーに日本語入力してみますと、

と、対象文節がハイライトされています。
ところが、google ホームの検索バーではハイライトされません。

ただ、まったく機能していないわけではなく、対象文節の右端にカーソルが表示されています。この現象は Chrome のすべてのテキスト入力エリアでも同じ状態です。ですので、今書いているこの文章もハイライトせずにカーソル表示ということになります。
この「Preedit Highlight For Japanese IME」を作成されているのは日本の方ですね。当たり前か(笑)。
ということで、なんとか使える状態ではありますがもう少し調べてみようと思います。